
■「ザ★チャーハン」再現料理を自力で作ってみた!?の巻
「焦がしにんにくのマー油と葱油が香るザ★チャーハン」。今回は、レンジでチンするだけで、最高に美味しいチャーハンが楽しめるこの味の素冷凍食品の傑作に、ライターかつ漫画家の北村ヂンさんが挑みます! チャーハン番長からなんとかレシピを聞き出した北村さん、自宅でラードや葱油から自作して準備は万端です。果たして彼の作るチャーハンは、「ザ★チャーハン」に近づくことができるのか……!?
田中 うーん。やっぱりマー油、葱油、焦がしねぎ油は必須ですよね。これらの油で「ザ★チャーハン」の特徴である香りと、ガツンとした味わいを作っているんです。
油は、ラードを使って炒めているというのもポイントですね。
さらに、焼豚は味付けをして蒸した後、ちゃんと焼いているということもポイントです。
ちなみに、「焦がしねぎ油」については僕の連載「サラリーマン田中。男飯を極めたくて」で詳しく書いていますんで、参考にしてください!
北村 宣伝かよ……。
「ザ★チャーハン」ってネギと卵、焼豚くらいしか具が入っていないから簡単に作れるかと思ってたけど、結構大変そうだなー。
……というわけで「ザ★チャーハン」の再現を目指したいと思います。
ちなみにパッケージに書かれている「ザ★チャーハン」の材料はこんな感じ。
色々書いてあってよく分かりませんが、要は米、卵、焼豚、ねぎ……それ以外は風味を出す「油」と、調味料ってことでしょう(たぶん!)。
まずは精肉店で買ってきた豚の背脂からラードを作ります。
背脂ドーン!
細かく切った背脂に少量の水を加えて、弱火でじっくり加熱していくと……。
ラードが溶け出してきてこんな感じに!
油かすを取り出して。
油をこせば……。
はい、ラードの完成!
続いて、青ネギをたっぷりのサラダ油で炒めて「葱油」を作ります。
今度は、タマネギ、長ネギ、ニンニクを……。
先ほど作ったラードで、茶色くなるまで炒めて「焦がしねぎ油」が完成。
最後に、どっさりニンニクをたっぷりのラードで黒くなるまで炒め、こんがり揚がったニンニクをすり鉢ですりつぶしてペースト状にします。
それを、先ほどの油と混ぜれば「マー油」が完成!
こんな感じで「ザ★チャーハン」に使われている(と思われる)油が完成しました。
続いて豚肉を、醤油、みりん、酒などで味付けして。
蒸し器で蒸して。
グリルで焼けば、「焼豚」完成!
当然、分量や作り方は北村オリジナルですが、まあ細かいことは気にしない!
炒めている時は香りを感じましたが、皿に置いたらもう香りがなくなっていました。残念ながら「ザ★チャーハン」とは言えません。
ズバリ風味が違いますね。味は、チャーハンとしては美味しかったですけど、口に入れた時の風味が違いましたね。「ザ★チャーハン」は風味が大事なんですよ。
香ばしさが足りなかったですね。北村さんのチャーハンも炒めた香ばしさはあるんですが、「ザ★チャーハン」ならではの香ばしさが足りません。あとは、米がバサバサしていました。もっとふっくらしていないと。
北村 し……辛辣!
田中 これ、作るのにいくらくらいかかったんですか?
北村 えーっと、ラード作るところからはじまって、何だかんだで1800円くらい……。
田中 作るのも大変だったでしょう。
北村 焼豚を仕込んだりしてるんで丸3日くらいかかってますね。
田中 それ、日常的に食べるにはハードル高すぎますよね。
北村 は、はい……。
田中 そこで「ザ★チャーハン」なんですよ。
北村 うわー、メチャクチャ香りがする! やっぱり全然違うわ……。
「ザ★チャーハン」の手軽さ&美味しさには届きませんでしたが、「ザ★チャーハン」に使われている油などを自作してチャーハンを作ると、家庭レベルよりはかなり美味しいチャーハンが作れることは分かりました。
みなさんも、機会があったら試してみてくださいね! ……メチャクチャ大変な上に、キッチンが油っこくなりますけど。
最後に、油を自作するくらいなら、こちらの「香味ペースト」を使った方が、遙かに手軽で美味しかったことをお伝えしておきましょう。自分で作らなくてもこれに「ネギ油」と「こがしにんにく油(マー油?)」が入ってるんだもん……。